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超機大戦α if 〜燃え尽きない流星とアイ〜

 

第13話

 

 

 

 

 

―ネルガル―

カチャ カチャ

天河明人(ナデシコ)が、新たに開発した自分専用の機体センニチコウの宇宙航行制御システムの見直しを行なっている。

??「お兄ちゃん…クシナダに何か言った?」

前屈み、ちょうど明人の目の前に胸を突き出す格好でセンニチコウのAIクシナダを作ったイネス=フレサンジュ(ナデシコ)がせっせと作業を行なうクシナダについて明人に問いただす。

明人「! …そ、そう、天上天下熱血無敵隊の航空データで良いものをセンニチコウに書き込むよう頼んだんだ」

目の前で揺れるイネスの胸から必死になって目を逸らそうとしている。

イネス「? どうしたのお兄ちゃん、顔が赤いわよ」

ずいっ

さらに身を乗り出す。

明人「イネス、…胸見えてるぞ」

イネス「え? きゃ!」

明人「わ、馬鹿手を放すな!」

 どん!

センニチコウのコクピットは座席型で、パイロットの前に各システムを表示するディスプレイが有り、イネスはそのディスプレイの上に手を置いて体を固定していた。

それが、明人の一言で慌てて手を放し、明人に乗りかかる形になってしまった。

イネス「…………」

明人「…………」

2人とも声を出すことができない、特に明人は喋りたくとも喋ることができない、イネスの胸で顔を覆い尽くされているからである。

??「子供は見ちゃいけないよ、さ、皆行こうか」

明人の親友である槙原耕介(とらハ2)は格納庫にいた者を導いていく。

??「耕介さん、私少女です」

??「ア、2人ノ顔ガ真っ赤ニナッテイク」

耕介達が格納庫から出ていってしばらく後、女性の悲鳴が上がった。

 

 

 

 

 

ぴ!

ユーチャリスB(ブレイカー)に通信が送られ、モニターにそれを出す。

??「こんにちは、愛の伝道師アカツキ=ナガレだよ。

…と、どうしたんだい明人君、その立派な紅葉は?」

明人「………聞くな」

ブリッジクルーの星乃瑠璃とラピス=ラズリに不審な目で、同じくブリッジクルーの椎名ゆうひは俯きながら笑いをこらえている。

アカツキ「まあいいや…(後で誰かに聞こう)。

伝えなくちゃいけないことが有るんだよ」

明人「何だ?」

アカツキ「×××××にエネルギー反応が有って、衛星で調べたところ、グール(マジンガーZに登場した敵戦艦)が何隻も打ち上げの準備をしていたよ」

明人はすぐさまその情報を解析する。

明人「…なるほど、天上天下熱血無敵隊の次の作戦はギレン=ザビ(ガンダム)が率いるジオン軍を突破し、コロニーレーザー奪取だ。

ジオン軍と交戦中後ろから挟撃するということか…」

アカツキ「そうだろうね……で、どうするの?」

明人「……俺達が動かなくとも平気だと思うが……。

なあアカツキ、新型の実戦テストってとても必要だよな?」

冷たい笑いをもって聞く。多分憂さ晴らしをしたかったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

グール内の乗員は混乱していた、否混乱させられたのだ。

天上天下熱血無敵隊がジオンと交戦、しかもジオンの残存部隊とだ。

これを知ったDr.ヘル(マジンガーZ)はブロッケン伯爵(マジンガーZ)と共に、天上天下熱血無敵隊との決戦のため進軍し始めた。

しかし、大気圏突入前に此方のセンサー・レーダーに映らない砲撃を受け、混乱してしまった。

 ぴ!

グールに通信が送られる。

??「こちら天上天下熱血無敵隊所属、ユーチャリスB艦長スサノオだ。

今部隊はジオンとの交戦中であり、その邪魔をされたくはない。

したがって汝らを討つ」

本音を少しも出さず告げる。

ぴ!

通信が切れる。

どおおおおおおおん!!

また砲撃音が響く。

ヘル「くっ! 量産型グレートマジンガーとゲッタードラゴンをだせ、至急にだ!」

スサノオはグールから出撃する量産型グレートマジンガーとゲッタードラゴンをみて笑った。

スサノオ「…新型のテストにはもってこいの戦力だ」

耕介「全機攻撃を開始せよ!」

ユーチャリスB兵器部隊隊長槙原耕介の号令のもと、高町恭也(とらハ3)が駆るファイリーズ(御神流装備)とリスティ=槙原(とらハ2)が操るトライウィングスが空を舞う。

ヘル「ば、馬鹿な……」

ヘルは今目の前で行なわれていることを信じることができなかった。

天上天下熱血無敵隊との決戦のため後のことを考えず戦力を投入したはずだが、10秒単位で一機又一機と落ちていく。量産型グレートマジンガーの設計図をえてそれを開発し、一度奪ったゲッタードラゴンのデータを基にドラゴンを開発した、それも含めた軍が、為す術無く落ちていく。

別に量産グレートとドラゴンが落ちること事体は珍しくはない、現に地上での戦闘で、兜甲児の手によって封印を解かれたマジンガーの皇帝マジンカイザーとゲッター線を最大限引き出すことのできる真・ゲッターによって落とされているのだから、だが、今はその時とは数が違うのだ、2倍、3倍という数字ではないのにだ。

 ぴ!

??「スサノオさん、6時の方角から急接近する物体があるで〜」

ユーチャリスBの通信士椎名ゆうひから通信が送られる。

スサノオ「…あれは、極東支部で開発された新型戦艦。

確か極東支部の防衛が任務のはず、なぜここに?」

ぴ!

強制に通信が明人達に送られた(ヘルの方には送られなかった)。

??「アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!……」

何時息継ぎをしているのか不思議になるほど連続で明人の名を呼ぶ、連邦軍トップミスマル=コウイチロウの娘ミスマル=ユリカ。

なお、明人達の機体には音声自動調整システムが有り、鼓膜が破けるレベルどころではない、まさしく超音波兵器とも言える声を聞くことが無かった。

((((音声自動調節システムが有って良かった))))

ユリカの周りで苦しむ乗員を見て、明人達はそう思う。

??「…それで一体何の用ですか、ミスマル=ユリカさん?」

我を取り戻したユーチャリスB副艦長星乃瑠璃が問う。

ユリカ「アキトはどこっ!!?」

瑠璃(…明人さんから聞いた通りの人ですね)

ユリカ「アキトを出して! あなた達が誘拐したことは知ってるんだから!!!」

スサノオ(…また面白い発想をしたものだ)

幼なじみの脳内で生み出された結論に脱帽する。

ユリカ「アキトを出す気が無いなら、こちらにも考えが有ります!!!

モビルスーツ、エステバリス全機出撃してください、作戦内容は敵戦艦への侵入及びアキトの救出!!」

スサノオ「副艦長、俺達が帰還しだい最大速度で――」

スサノオが指示を出そうとするが遮られる。

イネス「…五月蝿いわよミスマル=ユリカ、それでも軍人なの?」

ユリカ「アキトを攫った悪人が何を言うんですか?

 戯言は聞きたくありません!!」

イネス「…あなたの言う「アキト」って貴方にとって何?」

ユリカ「王子様です!!」

その言葉に溜め息を吐く。

イネス「私の婚約者は天河明人って言うの、彼からこれを送られたわ」

左手の薬指にはめられている指輪を見せる。

ユリカ「ああアキトそんなに辛い目に合わされているなんて…」

一瞬たりとも現実を見ようとしない。

??「瑠璃姉サン、グラビティブラスト射チ込ミタイ」

ユリカの言動に怒りを押さえることができないラピス=ラズリが瑠璃に言う。

瑠璃「駄目ですよ……しかし確かにあの人の言動…許せませんね」

ユリカ「むう、そっちの言い分は分かりました。

皆さん! 早くあの戦艦に侵入してください!!」

スサノオ「最大速で振り切れ」

イネス達が口論している際に機体をユーチャリスBに戻したスサノオが命じる。

ごおおおおおおおおおお

ユーチャリスの速度に追いつくことができず、ユリカ艦は途方に暮れることになった。

 

明人「…いいのか?

あんな事言えばユリカはお前を狙ってくるぞ」

イネス「いいの。

それよりもあの人の言動は許せないから」

明人「………そうか」

 

 

 

 

 

―天上天下熱血無敵隊―

ZZガンダムのパイロットジュドー=アーシタ(ガンダムZZ以後GZZ)は作戦前不機嫌だった。

コロニーレーザー奪取その作戦に賛同できない、V2ガンダムパイロットウッソ=エヴィン(VG)もその案に賛同、不機嫌な理由はそれだけでなく、エルピー=プル(GZZ)の妹プルツー(GZZ)を助けようと息巻いているところ、ルー=ルカ(GZZ)の何気ない一言が頭に来た。

ダカールの演説以来パイロット以外の仕事もやらなくてはいけなくなったクワトロ=バジーナ(ZG)はギレン=ザビとの決着が近いと感じていた。

エルピー=プルはジュドーの温かさを感じながら、プルツーに呼びかける。

 

ジオンとの決戦だけ有って苦戦する、今までの戦いを生き残ったものが集結しているのだから当然といえば当然だが。

ジュドーはプルツーに呼びかけることに成功したが、それがきっかけでプルツーはサイコガンダムMK−Uに力を暴走されてしまった。

ジュドー「プルツー今助けるぞ!」

プルが操るファンネルの援護を受けながらサイコガンダムを切り裂く。

コロニーレーザーに味方機がつく前、先ほどの戦闘から逃れたヘル軍が後方から襲って来た。

その襲撃を捌きながらコロニーレーザーを手中に収めると、コロニー内から機械とも生物とも思えないものがコロニーを破壊して現れた。

ヘルは挟撃だけでなく、この物体ピグトロンを切り札にしていたのだ。

ジオンとヘル軍それを片手でやることはできず、あらゆるエネルギーを吸収するピグトロンに流石の天上天下熱血無敵隊も苦戦を余儀なくされた。

さらに、アキトの手掛かりを探すためユリカもこの戦場に現れた。

ユリカ「アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!アキト!……アキトはどこー!!!」

明人達の機体とは違い、この宙域にいた天上天下熱血無敵隊の機体は音声自動調節システムが無く、ユリカボイスをもろに食らった。

特に格闘主体の機体は敵の目の前で食らったで被害は多かった。

モビルスーツとエステバリスを率いり敵の真ん中へ進撃するユリカ。

??「ば、馬鹿!

考え無しに突っ込むな!!」

敵陣に突っ込むユリカを止めるためリュウセイ=ダテはボロボロになったR−1を向かわせる。

リュウセイ「アキト、アキトって一体あんた何のためにここに来たんだよ!!」

ユリカ「もちろんアキトに逢うためです!!」

リュウセイ「アキトはここにいねぇ!!

それよりもさっさと退いてくれ、ここは危険だ!」

ユリカ「む、アキトを知ってる人発見!

エステバリス隊の人その機体を捕らえてください」

ユリカの命令の元しぶしぶといった感じで一機のエステバリスがR−1に近づく。

リュウセイ「え? え? え? ……あ!」

リュウセイは混乱するが、その目が有るものを写す。

ピグトロンがこちらに向けて光の矢を撃とうとしていた。

リュウセイ「念動集中! 念動フィールド全開!!」

どおおおおおおおおおん!!!

リュウセイ「ぐあああああああああああああ!!!」

念動フィールドを張ったが光の矢の威力はすざまじく、爆発が起きた。

その爆発を食らったR−1は原形を何とか残している状態で宙に浮かんでいる。

ユリカ「むう、アキトを知ってる人が死んじゃった。

他の人を探しましょう」

リュウセイ(…死んで…ねえよ…)

コロニーレーザーの脅威は無くなったが、ヘル軍の挟撃により絶体絶命のピンチに陥りかけた。

しかし、一年戦争時(初代ガンダムの戦争)に死んだと思われていたキリシア=ザビ(ガンダム)が兄であるギレン=ザビを討ち、マクロスに休戦を求めたことによりジオンとの戦争は終わりを告げた。

 

ジュドーは救出したプルツーにかけられた強化のことを知り、プル姉妹を護ることを誓った。

クワトロはキシリアと休戦交渉に赴き、人の業を再確認した。

ユリカは天上天下熱血無敵隊に説教をされたが、ここにアキトは居ないと判断したら、説教を無視して戦艦に戻り何処かにいってしまった。

 



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