超機大戦α if 〜燃え尽きない流星とアイ〜
第12話
―天上天下熱血無敵隊―
ジュピトリアンの襲撃(誘導)により、何も知らずにア・バオア・クーに攻撃を掛けたら背後からコロニーレーザーを撃たれることを知った天上天下熱血無敵隊は、先にコロニーレーザーを落とすことにした。
??「…………」
展望室から外を見ているのは、今やアムロ達ニュータイプに引けを取らないほどに成長したコウ=ウラキ(0083)だ。
??「…コウ、どうしてもあの人と戦うの?」
この宙域に来てからずっと感じていたことをニナ=パープトン(0083)が肩を寄せる。
あの人とは、コウの宿敵、ニナの昔の恋人アナベル=ガトー(0083)。
ニナはコウが私情で戦うと思っていた。
コウ「俺だって無駄な戦いはしたくない…けど、黙って討たれるつもりも無い」
ニナ「……ごめんなさい、出撃前に決意を鈍らせるようなこと言って」
たたたたた
ニナは駆け足で去っていく。
コウ(…この戦いはいつまで続く…?
俺がガトーを捉えるまでか…?)
―ネルガル―
ピ! ウィイイイイイイイン!!
遂にユーチャリスBが完成し、天河明人(ナデシコ)達は調整を開始し始めた。
??「機動システム…オールグリーン」
??「センサー、レーダー各自異常無シ」
??「エステバリス制御システム異常無し」
星乃瑠璃(ナデシコ)とラピス=ラズリ(ナデシコ)がブリッジのシステムの確認を次々としていく。
―格納庫―
??「お兄ちゃん…乗った感じはどう?」
明人の婚約者兼専用医師であるイネス=フレサンジュ(ナデシコ)が黒の機体に向かい問う。
明人「…いい感じだ。
予想以上に動きがスムーズで…悪くない」
ガシャン! ガシャン!
明人が自分のために開発した機体センニチコウ(花言葉は変わらぬ愛情)の性能を堪能していく。
??「耕介くん、そっちは〜?」
センニチコウの隣にある機体グルンガスト竜虎式に向かって槙原耕介(とらハ2)の恋人兼ユーチャリス通信士の椎名ゆうひ(とらハ2)がイネス同様問う。
耕介「こっちも何も問題ない。
恭也君はどうだ?」
先日傷が完治し、高校卒業後はネルガルシークレットサービスに就くことが決まっている高町恭也(とらハ3)に通信を送る。
恭也「動きが完全にトーレスされていて…いいです」
ファイリーズはバージョンアップし、御神流用の装備になっている。
??「リスティ…かなり設定を変えたけど…問題は?」
ユーチャリスの整備士槙原愛(とらハ2)が養子であるリスティ=槙原(とらハ2)に聞く。
リスティ「…大丈夫…問題ない」
明人「問題ないようなら、実戦を行なう。
午前中に調整を終わらせるぞ」
「「「了解」」」
―コロニーレーザー周辺宙域―
当初の作戦どうり、クワトロ=バジーナ(ZG)による説得が行なわれたが、結局のところ、戦闘ということになり、コロニーレーザーを巡っての死闘が始まっていく。
??「ガトーオオオオオ!!」
??「ウラキィィィィィ!!」
コロニーレーザーなど眼中に無く、ガトーとコウは一騎打ちに夢中だ。
コロニーレーザーに侵入して、止めたのはここ最近影が薄くなりつつある折原浩平(ONE)だった。
ガトー「ちい、止められてしまったか…」
ガトーは無念と呟くが……
ごごごごごごご
コロニーレーザーが勝手に動き始め、周囲のジオン兵を巻き込んで自爆した。
―高町家―
調整が終わり、明人達は恭也の就職祝を行なっていた。
「「「「「「かんぱーい!」」」」」
??「本当に嬉しいわー。
あの朴念仁の恭也がこんなに早く仕事を決めるなんて」
恭也「…どういう意味だ、高町母」
さりげなく高町桃子(とらハ3)に突っ込むが気にしていないようだ。
??「あとは卒業だけだね」
恭也の義妹高町美由希(とらハ3)がいってはならないことを言う。
「「「……」」」
恭也の事情を知っている鳳蓮飛通称レン・城島晶・高町なのは(とらハ3)は黙ってしまう。
??「暗い話は止めてパーっと行こうよー」
黙ってしまったレン達をフォローするため歌姫を母に持つフィアッセ=クリステラ(とらハ3)が場を盛り上げようとする。
ゆうひ「そうそう暗い話は無しや〜」
場を盛り上げる天才ゆうひが場を仕切り始める。
耕介「…あ、ちょっとタバコ買ってくる」
夕暮れ時に耕介がそう言う。
理由は先ほどから耕介に何か訴えている愛と行動するためだ。
愛「私も行きます、ここら辺詳しいですから」
事実ここは愛の故郷だった。
たたたたた
2人が出ていってから
桃子「…耕介さんってゆうひさんと付き合ってるんですよね?」
2人の行動に何か感じた桃子がゆうひに聞く。
ゆうひ「そやけど、それがなにか?」
美由希「…心配じゃないんですか?」
ゆうひ「大丈夫、うちは耕介くんを信じてる」
迷いの無い言葉に茶化すこともできない。
明人「…甘酒で酔うなんて思っても無かった」
明人の周りには酔いつぶれたイネス、瑠璃、ラピスが明人に寄り添うように寝ている。
ピーン!
せっせと介抱する明人に桃子の悪戯心が沸いてくる。
桃子「明人さ〜ん」
桃子の後ろには同じような顔をしたゆうひとフィアッセが。
―とある高台―
目を奪われるほど綺麗な夕日が見える。
愛「…ここ、凄く好きな場所なんです…。
特にこの時間は」
出港する前に自分の気持ちを伝える決意をした愛が耕介をここに連れて来た。
耕介「綺麗ですよね…」
愛「…春には桜が咲いて…
夏には、庭一杯に向日葵が咲いて
…秋の紅葉も、冬の雪景色も…
とても綺麗なんです…」
耕介「………」
愛「……一緒に見たいです…。耕介さんとずっと一緒に…」
耕介「…俺、見に来るよ…。どうせ気楽な次男坊だ。
…愛さんが見せたい風景が見つかったら、俺、電話一本で飛んでくるよ」
愛「………いいんですか?
そんな事言うと、わたし、ほんとに呼んじゃいますよ?」
ゆうひを裏切るわけではなく、本当に耕介はこの親愛な従姉妹に対してだからこそ、それぐらいはやってあげてもいいと思っている。
耕介「…いいよ…愛さんなら…この世でたった1人の…俺の従姉妹だもの」
愛「……うん…」
愛は笑顔のまま、小さく頷く。
ふ、と愛は顔を上げて、いつもの笑顔でニッコリと微笑んだ。
愛「……帰りましょうか?」
帰って来た耕介が見たのは真っ赤な顔をして固まっている明人と、きゃーきゃー騒いでいる女性達だった。
後書き
クリスマス…?
平日だっ!!