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超機大戦α if 〜燃え尽きない流星とアイ〜

 

第10話

 

 

 

 

 

 

 

澄んだ川、生い茂る緑、自然溢れる山中にアキト達は来ている。

アキト「……釣れないな…」

アキトと耕介は釣りを行なっている。

耕介「初めてだから、そんなもんだよ」

アキト「ところで、霊力の方はどの程度回復したんだ?」

浩平の暴走を止めた時、耕介は霊力を全解放した。

意識が戻った今でも、霊力が通常値に戻っていない。

耕介「…2割って処かな、霊穴に居るから徐々に回復すると思うけど…」

アキト「しばらく時間があるから、ゆっくり休養するか」

その発言に共に来ていた者が反論する。

薫「いいんですか、そんなのんびりしてて…」

耕介「薫、たまにはゆっくりと休んだ方がいい」

耕介が宥める。

ゆうひ「薫ちゃんの言うこと、間違ってないとおもうで〜

敵対組織いっぱいおるし…」

イネス「敵対組織といっても、ティターンズ・ネオジオン程度では、今の天上天下熱血無敵隊(さらに改名)を打ち破ることはできないわ。

 地下組織も龍王機と虎王機を失ったから、気にすることも無いし。

彼等に勝つことのできる組織といったら、エアロゲイター・ゼントラーディ・メルトランディくらいね。

宇宙怪獣はもちろん論外として」

愛「いいんですか、何も手を打たないで」

アキト「イネスが挙げた連中が本気でかかってきたら、敗北以外の結果はない。

だが、エアロゲイターはサイコドライバーを手に入れようとしているから、しばらくは攻撃をしてこないだろう。

ゼントラーディとメルトランディはお互いに牽制しているから、そんな余裕はないはずだ」

耕介「それに、今の俺達、無力に近いじゃん」

耕介の言う通りである、今のアキト達は、戦艦はない、機体も無い。

ないないづくしである、前の戦闘で大ダメージを負ったので、今は新型を開発中である。

耕介の愛刀“朧”も折れてしまった。

地球生まれの言は、火星生まれによって制された。

耕介「どの程度休暇できるんだ?」

アキト「ユーチャリス・B(ブレイカー式)やその他が完成するまでだな。

セイヤさんや、アマテラス、ツクヨミが製作してるからそんなに時間はかからないと思うけど…」

耕介「俺のグルンガストは?」

イネス「龍王機と虎王機とアマテラス、ツクヨミは相性いいみたいで今後もグルンガストと合体できるように改造しているわ」

耕介「そうか……」

翌日、クワトロ=バジーナがダガールでシャア=アズナブルを名乗り、ティターンズの行動を暴露し、SDFと天上天下熱血無敵隊の意思を全世界に伝えた。

同日、カミーユ=ビダンがティターンズの強化人間フォウ=ムラサメを救出した。フォウ=ムラサメ天上天下熱血無敵隊に入隊。

 

 

 

 

 

 

 とある料亭の前に、スーツを着込んだアキト、耕介、アカツキ、それとイネスが立っていた。

アキト「何で俺達までこないと行けないんだ、交渉ならお前だけで充分だろ?」

アカツキ「岡長官と違う系統の極東支部を指揮しているミスマル=コウイチロウが君たちを連れてくるように言ってるんだ」

アキト「ミスマル……? どこかで聞いた名字だな…」

アキトは何故か嫌な予感がふつふつと湧き出し、耕介は青ざめる。

耕介「おい、ナガレ…まさか…ミスマルって」

アキト「知ってるのか、耕介?」

アカツキ「君も知っている人だよ、憶えていないかい?」

耕介とアカツキはその名を知っているようだが、アキトは思い出すことができない。

アキト「駄目だ、教えてくれ」

アカツキ「君を振り回していた女の名字だよ。

 当時の君は彼女を疫病神といってたな」

耕介「……アキトを半殺しにしかけたこともあったな。

止めようとしたら、俺も酷い目にあった」

アキト「…疫病神……?

ま、まさか…あの…ユリカか?」

こく

2人肯く。

アキト「…さらばっ!」

がしっ!

逃げようとダッシュを駆けようとしたが、回り込んでいたアカツキに捕まる。

アキト「は、放せ、アカツキ!

い、嫌だ…アイツに会いたくない!!」

アカツキ「いつまでも逃げてはいられないよ。

それに過去はちゃんと清算しないと前には進めないよ…」

必死に逃げようと暴れていたが、その言葉を聞いておとなしくなる。

アキト「……そうだな。

先に進むためにも…過去を…アイツを…俺は乗り越える!」

アキト(俺達が本当の意味で、未来を得るために!)

瞳に映るは、愛しい者、そして決意。

 

 

 

 

 

 

 

ミスマル=コウイチロウはある思惑を持っていた。

それは、昔自分の腰よりも小さかった者達がどう成長したかを見極めるということだった。

娘に対しては親ばかをやっているという自覚があったため、同い年の者、しかも幼なじみとどう違うか知りたかった。

アキト「お久しぶりです、ミスマル=コウイチロウさん」

アキト達と目が合った瞬間後悔した。

彼等は自分と同じ場に立っている。

そして自分の娘を連れてくるべきではなかったとも思った。

コウイチロウ(ここまで…成長できるものなのか?

しかも、あの目…怒りと憎しみ、…悲しみを乗り越えた目だ)

コウイチロウ「久しぶりだね、アキト君。

ずいぶんと大きくなったね」

アキト「最後に会ったのは、10年前でしたね…それだけの時間が流れましたから、大きくもなります」

耕介「…憶えていますか、ミスマル提督?

ネルガル料理長の次男坊、槙原耕介です」

耕介が続けて挨拶する。

コウイチロウ「憶えておるよ。

君たちのことは忘れたことはない」

コウイチロウ(ユリカは昨日まで忘れておったが…。

とても言えんな……)

イネス「…はじめましてミスマル提督、ネルガル技術開発班のイネス=フレサンジュです。宜しく」

コウイチロウ「君と会うのははじめてではないよ。

君は憶えていないようだが、昔会ったことがある」

コウイチロウは火星の防衛の任務を受けていた時、アキトの両親、イネスの両親と仲がよかった。

コウイチロウ「ユリカ、挨拶をしなさい」

先ほどから黙ったままの娘を促す。

ユリカ「アキト! アキト!

久しぶりだね、なんで地球に来てたこと教えてくれなかったの!?

でも、来てくれて嬉しい〜!!

やっぱりアキトはユリカの王子様だね!!」

ぴしっ

ユリカを除く者達の顔が強張る。

アキト(…変わっていない、疫病神の時から。

 俺の本当を見ないで勝手に自分の理想、いや妄想を押し付けるところは)

ぐっ

アキトは拳を握る。

すっ

アキト「!!?」

イネスが拳を隠すように手を覆う。

アカツキ「それで先日の件ですが、考えは纏まりましたか?」

すぐさまアカツキが話を変えようとする。

コウイチロウ「…うむ、君の言う通り……連邦を纏めてみせる」

アカツキ(このままいける)

ユリカ「天上天下熱血無敵隊の人って酷いよ。

ありもしない虚言を流していい人がいるティターンズを解散させちゃって。

おかげでお父様が家にいることがますます少なくなっちゃうし」

ぴしっ

ガラスにひびが入る音をユリカとアキトを除くものは聞いた。

アキト「…ユリカさん、ティターンズが何をしたのか知らないのですか?」

怒りに走る気持ちを押さえながら、問う。

ユリカ「アキトォ〜、昔みたいにユリカってよんでよ。

アキトってあの人達の虚言を信じてるの?

ユリカに親切にしてくれる人達があんな事するわけ無いよ。

アキト、アキトはユリカの王子様なんだからあんな人達のこと信じちゃ駄目だよ」

コウイチロウ・アカツキ(なんてことを!)

自分が何を言ったのかまったく自覚していないユリカにアカツキとコウイチロウは絶句する、イネスは最初の発言の時から呆然としている(アキトの手を握ったのは無意識の産物)。

アキト「………」

耕介「失礼、どうやらアキトとイネス、調子が悪いようなので外の空気を吸わせたいのですが、いいですかコウイチロウさん?」

怒りを乗せた発言をしようと口を動かしかける前に耕介が助け船を出した。

コウイチロウ「わかった、アカツキ君、悪いが君は残ってもらう形になるがいいかね?」

コウイチロウ(…ありがとう、耕介くん)

アカツキ「僕は構いませんよ、最初は独りで来るつもりでしたから」

アカツキ(彼に借り1つだな)

ユリカ「え〜、アキト調子悪くないよ。

だからもっとユリカとお喋りしよ!!」

場の雰囲気にまったく気付いていないユリカがまた自分勝手な発言をする。

耕介「…………ミスマル=ユリカさん、さっきから五月蝿いですよ、姫は王子が来るのをじっと待っているものです」

アキト同様、怒りに走りかけながらもそれを押し止めて言う。

ユリカ「え〜………ま、いっかいつでも会えるし」

耕介はユリカの方に顔を向けずにアキトとイネスをつれて部屋から出て行く。

コウイチロウ「…………すまん」

コウイチロウの呟きは誰にも聞こえなかった。

後日、コウイチロウは残存する連邦軍のトップとなった。

ラー・カイラム隊は宇宙に上がり、ゴラオン隊とグラン・ガラン隊は事後処理のため、地球に残っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

アカツキ「…エリナ君、この者達との手を切る。

すぐに行動を起してくれ」

いくつかの書類を秘書に手渡す。

エリナ「…わかりました」

いつもとは違うことを察したエリナは順調に命令をこなす。

 

アカツキ「……僕もまだまだ青いな。

人に八つ当たりをするなんて……」

 

 

 

 

 

 

 

体育室でアキトと耕介が対峙している。

2人の間に流れる空気は一触発のものだ。

アキト「てりゃあああああ!」

耕介「はああああああ!!」

ごすっ!

同時に放ったボディブローがお互いに命中する。

アキト「ぐっ」

耕介「がっ」

アキト「たあっ!」

しゅ!

ダメージを無視して攻撃を続ける。

がしっ

耕介の顔面を狙った左フックは、攻撃に反応した耕介に捉まれた。

耕介「ああああああっ!!」

力任せに投げつける。

アキトの体が宙に舞う。

アキト「!!!」

空中で体の向きを変え、何とか脚から着地をする。

ばっ!

耕介との距離をすぐさまとる。

 アキトは耕介よりやや高速戦闘に長けている、耕介はアキトより大きな体格と強大なパワーを持っている。

お互い必殺の攻撃を撃つため、力を溜める。

イネス(目の前の人は…親友。

お互いに遠慮無しの気持ちをぶつけることができる相手…。

2人ともそう思っている…だから…わだかまりをぶつけ合っている)

予期せぬユリカとの再会は、アキトに大きな衝撃を与えただけでなく、その周りにも余波を与えていた。

ゆうひ(ちいっとばかり、うらやましいなー。

ああまで気持ちをぶつけられる相手がおるなんて)

アキトと耕介の想い人は複雑な気持ちを抱えて、2人を見ていた。

アキト(俺は強くなったと思っていた、けど、違った。

俺は変わってなかった、ユリカを見た時有ったのは嫌悪感と恐怖だけだった。

強いって……なんだ?)

その想いが攻撃に出て、耕介に伝わる。

耕介(強さか…。

それは俺も探していることだ。だが、お前は強い)

ごおおお!

耕介の右ストレートが空を切る。

2人の意識がどんどん研ぎ澄まされていく。

アキト(耕介に…憧れを抱いていた…耕介に勝てば、強いって事が解かる気がする…)

耕介(アキトに…俺に無い物を持っているアキトを…倒すことができれば…強いって事が解かるかもしれない…)

耕介「正面から打ち砕く!」

アキト「真っ向から撃ち伏せる!」

最後の攻防を始める。

 

 

イネス「…もう少し後のこと考えてくれないかしら」

ルリとラピスに協力してもらいながら、アキトを運んでいるイネスがぼやく。

ゆうひ「まあ、羽目外したい人間に言っても無駄や」

薫と愛に協力を要請して、耕介を運んでいるゆうひが応える。

アキトと耕介の試合は、最後の一撃がお互いを捕らえ、両者ノックアウトという結果になった。

 

 

 

 

天上天下熱血無敵隊、ソロモンを攻略開始。

死闘の末、ザビ家の1人ドズル=ザビをアムロ=レイが討ち取った。

戦闘後、ソロモン内で各パイロットは己の機体の修理・調整を行っている。

思ったより早く調整が終わった浩平は同じ状況のリュウセイ、茜と雑談を行ないはじめた。

そんな浩平達のもとに2人の女性が近づいていく。

浩平「! あの人たちは!?」

接近してくる女性を浩平は知っていた。

リュウセイ「あの人たちを知ってるのか?」

浩平「ああ、あの人たちはマオ社の会長と社長だ」

社長マイ=カワスミ。会長サユリ=クラタ。

本人を見たのは写真だけでだった。そんな上の人が今目の前にいる。

マイ「折原浩平くん…」

浩平「はいなんでしょうか!」

流石に社長と対面すると緊張する。

サユリ「あはは〜、そんなに重要な話ではないですから、リラックスしてください」

すー、はー

浩平「それで俺に何用ですか?」

マイ「ヒュッケバインMK−Vのガンナーパーツとボクサーパーツが完成したので持って来た」

浩平「は……………?」

サユリ「ガンナーパーツとボクサーパーツを持って来たんです」

浩平(それって思いっきり重要なことじゃないですか?)

マイ「このパーツは1つしか装着できない、無理に装着するとトロニウムエンジンが制御を失い、爆発する」

サユリ「装着に関しては、何人かの整備士を連れてきましたので問題ないです。

2つのパーツ使いこなしてくださいね」

マイは感情を感じさせず、サユリは始終笑顔で言い切る。

浩平「……やれる限りのことはします」

浩平(そんな大切なことをさらっと言わないで欲しいです…)

リュウセイ「SRX計画の精鋭だけあって凄いなあ。

R−1にもそういったパーツつかねえかな…」

SRXの合体に成功したが、よほど重要な時しか合体できない。

それとR−1は既に限界以上の能力を発揮している、だからこそリュウセイがぼやく。

マイ「ユーイチはどこにいるの?」

マイが茜に問い詰めている、冗談などを許さない表情で。

茜「中尉とは北京で別れたので、それ以降は…」

マイ「…そう」

マイ(ユーイチ、何故戻ってきてくれないの?

あの時のことで戻ってこないの?

また私から去っていくの……?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休暇を楽しむ一方、耕介と薫に深い繋がりがある神咲本家に、“朧”に変わる霊剣または魔剣の探索を依頼していた。

そして神咲本家が初代から受け継がれていた“十六夜”と同じ造りをした刀が見つかったとの報告が届いた。

 

耕介「…これがそうですか」

1本の刀を持ちながら言う。

和音「そうじゃ、名を御架月という」

神咲の当主、和音が名を告げる。

耕介「薫、霊力を注入してくれないか?」

耕介の霊力は何故か回復していない、霊穴でも回復はできなかった。

薫「わかりました」

耕介から御架月を受け取る。

薫「神気発勝…」

ぽおおお

薫の腕から黄金の光が現われ、御架月に流れていく。

薫「………だめですね。

反応が有りません」

和音「…そうか。

耕介、悪いが霊剣はこれ1本しか見つかっておらん。

御架月の力は今だ不明じゃ、十六夜ほどではないがそこそこ頑丈な霊剣は有る、それでいいかの?」

耕介「いえ、御架月を譲り受けたいと思います」

和音「しかし、これはどのような力を持っているか解からんぞ」

耕介「解かっています、しかし御架月に賭けてみたいのです」

耕介の目は決意で固められている、説得は無理だと和音は判断した。

和音「神咲家当主、神咲和音は神咲一灯流師範代、槙原耕介に御架月を授ける」

すっ

耕介「神咲一灯流師範代、槙原耕介御架月を受け取ります」

差し出された御架月を耕介は受け取る。

和音「もう日が暮れる、客人も居ることだし今日は泊まっていけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

??「神咲……」

耕介「………!?

御架月かっ!?」

御架月「神咲…」

耕介「ぐああああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

アキト「耕介!?」

隣の部屋で寝ていたアキトが悲鳴を聞いて駆け付ける。

アキト「耕介…?」

耕介は部屋の中央に立っていた、抜き身の日本刀を片手に。

耕介「………」

ゆらり、ゆらりと耕介はアキトの方に向かう。

アキト「耕介…?」

耕介「…死ね!」

ひゅん!

いきなり斬りかかって来た。

アキト「!!」

ざしゅっ!

完全とはいかなかったが、何とか回避することに成功した。

アキト「くっ! 何をする耕介!!」

 とととととととと

薫「一体何が………御架月……か?」

騒ぎを聞きつけた薫が駆け付け、耕介の背後の存在に気がつく。

薫「そんな……耕介さんがとり憑かれるなんて……」

耕介の様子がおかしいのは、御架月にとり憑かれているせいであった。

アキト「憑かれている? それじゃああれは耕介の意志じゃないのか?」

薫「ええ、恐らく御架月に意識をのっとられています」

アキト「元に戻せるか?」

……………

薫「……やってみますとしか……」

少し間を空けてかえって来たのはそれだった。

いいいいいん

薫が相棒の十六夜を抜いた瞬間、御架月から放たれていた殺意が消えた。

薫「?」

御架月「ああ、ようやく逢えた、姉さん」

霊剣『十六夜』に向けて語り掛ける。

十六夜「…何を言っているのですか…?」

霊剣『十六夜』には女性の霊が宿っている、その十六夜は御架月に姉といわれて戸惑いを感じはじめた。

十六夜(…この懐かしさは…一体…?)

御架月「そうか、姉さんは憶えていないのか。

 僕のこと、そして……神咲が姉さんを殺して道具にしたということを」

薫「!!!

何を言ってる……神咲がそんなことをするはずがなか!!」

御架月「…霊剣の製造方法を知っているか?

霊剣は霊力が高い人の魂を刀に閉じ込めて、完成するんだ…」

薫「!!!」

否定はできなかった、自分の中にある知識と経験がそれを肯定したからだ。

アキト「…それでお前は何がしたいんだ?」

薫が黙ったのを気にアキトが口を挟む。

御架月「…神咲を滅ぼし、姉さんの魂を救う」

その言葉にかつての自分と同じにおいを感じた。

アキト「滅ぼすのはお前の勝手だが、それで本当にお前の姉さんが救われるのか?」

御架月「…当たり前だ、姉さんを縛っているのは神咲なんだからな」

アキト(端から見ると俺もこんな風だったのか…?)

御架月を見て己を振りかえる。

アキト「…十六夜といったな、お前は御架月がそれを行なっていいと思うか?」

十六夜に問う。

十六夜「……いいえ、私は神咲に縛られているなど思ったことは有りません。

 それに事実がどうであれ、私は今の自分に不満など有りません」

御架月「!!!!」

十六夜のその言葉を想像していなかったので、御架月は驚愕した。

アキト「…お前のやっていることは姉を不幸にするだけだ。

神咲さん、彼を救ってくれ」

薫は肯く。

御架月「…嘘だ、…姉さんは操られているんだ…そうだ…そうだ……。

そうだ!!」

薫「…神気発勝……!」

 チャキ

混乱している御架月をよそに薫は浄化の技を行なうため、霊力を高める。

御架月「…神我封滅…!」

チャキ

御架月(耕介)が薫と同じような構えを取る。

薫「神咲一灯流…真威! 楓陣刃!!」

最も得意であり、信用できる技を放つ。

御架月「神咲無尽流…真威! 洸桜刃!!」

神咲を滅ぼすために、御架月が習得した神咲一灯流の裏、無尽流の技を撃つ。

ごおおおおおお!!!

技同士がぶつかり合う。

薫「!!!」

勝負は一瞬でついた、薫の放った技が押し切られ、洸桜刃が薫を吹き飛ばす。

薫「ぐはっ!」

神咲一灯流はあくまで浄化を目的としている、一方、神咲無尽流は人・霊に関わらず、壊すことを目的として作られているので、戦闘では無尽流に分が有った。

御架月「追の太刀、嵐!」

追い討ちを掛ける。

アキト「させるか!」

ぎいいいいん!!

アキトが追撃を止めるが、できたのはそれだけだった。

アキト「ぐっ! 重い!?」

薫「はっ!」

威力はないが、速攻で繰り出せる技を放つ。

御架月「くっ!」

御架月も速効性の技を撃つが

ざしゅっ

紙一重の差で相殺できずダメージを受ける。

最も薫も無傷といかず、全身傷だらけだが。

御架月「…殺してやる…殺してやる…神咲……」

姉の拒絶、そして今のダメージで御架月は正気を失っている。

すちゃ

上段に刀を構えるが

耕介「い、いい加減にしやがれっ!!」

御架月に体の自由を奪われてただけだったので、耕介は今までの惨劇をずっと見ていた。

操られた際御架月の記憶を見たので同情に駆られていたが、妹分と親友を傷つけることをしたので黙っていることができなかった。

耕介「確かにお前のいっていることは事実かもしれない…が」

薫「神咲があなた達を殺したのなら、一生を掛けても償う。

でも殺されるわけにはいかない!」

申し合わせたように薫が耕介の言葉を繋げる。

「「神咲一灯流、奥義! 封神!! 楓華疾光断!!!」

きいいいいいいいいいいいいいん!!!

御架月と十六夜がぶつかり合い、圧倒的ともいえる力の流れの中、御架月は過去に起きたことの真実、そして自分が何をすればいいのかを悟った。

 

 

 

 

 

 

 

ざぱーん…さぱーん

夕焼けの朱が、海と浜辺を塗りつぶしていく。

薫がどうしても2人だけで話し合いたいことが有るのでここまで来た。

耕介「………」

耕介は風に吹かれる薫のリボンをそっと解いた。

薫「……あ…?」

耕介「…髪は下ろしてても可愛いかな」

薫「……」

薫は少しはにかんだ…。

薫「…御架月の言ったこと…証明できる文献は有りません。

ですから……迷いは消えません…。だけど、それでも。

うちは……。この仕事、続けます。

悲しいことがある限り、……悲しい人がいる限り。

…この手に刃持つ力がある限り…」

薫は、優しい瞳で…どこまでも澄んだ、まっすぐな瞳で。

薫は微笑んで。

薫「…あなたが、傍にいてくれるなら。

……私はもう、何も怖くないから。

……きっと、笑顔でいられるから」

 

夕焼けが2人を赤く染めていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書き

ゲーム本編の主人公…本当に主人公か?

専用マップは2話ぐらいしかなく(キャラによっては5ぐらいある)、主人公特権の「魂」(攻撃力が1回だけ3倍になる)も、リアル系の作品の主役キャラは持っているし、スーパー系を選択しても、破壊力がSRXの下。

挙げ句の果て、序盤はそれなりに注目を浴びてたが、マクロスが登場してから、敵の目はマクロスに行ってる。

誰もが自分との因縁がある奴しか見てない。

サイコドライバーを欲しているイングラムは、リュウセイを鍛えてるし、レビなんて主人公のことをリュウセイを撃つ時に周りにいる五月蝿い蝿ぐらいしか思ってない。

……影が薄い主人公だな…まじで。

 

 

 

機体紹介

 エステバリス強襲フレーム

ネルガルが天河明人のためだけに造ったフレーム、後のブラックサレナの基となるフレーム。

エネルギーウェーブ内でしか動けないエステバリスで強襲とは矛盾であるが、その力は現存するフレームの中で最高の機動性と火力を持っている。

又、このフレームはあらゆる局地にも対応できる汎用性を持っている。

さらにエステバリス初の可変機能を持っていて、エネルギーさえ残っていれば大気圏突入も可能である。

武装

ミサイルランチャー

左腕部ワイヤードフィスト

右腕部ブレード

ハンドカノン

多弾頭ホーミングミサイル

高出力レーザーライフル

突撃(飛行形態時のみ)

 

 

R−1

最新パーソナルトルーパー(PT)Rシリーズの1号機。異星人の技術・EOT(エクストラ・オーバー・テクノロジー)が随所に採用されており、SRX合体前の単体でも優れた能力を発揮する。

Rシリーズでは最もバランスの取れた機体である。

武装

頭部バルカン砲

コールドメタルナイフ

ブーステッド・ライフル

R−コンビネーション

念動シュート

G・リボルバー

T−LINKナックル

天上天下念動破砕剣

 

 ヒュッケバインMK−U

形式番号はRTX−010。SRX計画で完成したPTで、開発にはマオ社が協力している。

武装

ツインバルカン

ライトソード

フォトンライフル

チャクラムシューター

Gインパクトキャノン

 

グルンガストネルガルカスタム

神咲一灯流の遣い手である槙原耕介のためにアカツキ=ナガレが、テスラ研から買い取った気体をネルガルの技術を使いカスタマイズしたもの。

コクピットをIFS使用に変更。武装である剣をネルガル特製の日本刀に持ち替えた。

アストラル・ブレード・システム(未完成)によりグルンガストでの神咲一灯流が遣えるようになっている。

アストラル・ブレード・システム(以後ABLS)とはコックピット内に霊剣をセットすることで霊力技が使用可能なシステム。そのため日本刀は霊力を媒介とする太刀「朧」である。可変機能は耕介の頼みでオミットされている。

武装

アイソリッドレーザー

ブーストナックル

マキシブラスター

神咲一灯流真威・楓陣刃

 

ファイリーズ

風の魔装機でパイロットは高町恭也。風の魔装機の中でも特に機動力が高く、サイバスターにも引けを取らない。その分火力に乏しいがパイロットの腕がいいため、総合能力でも魔装機神クラスである。

契約精霊は「ファイリン」。

武装

ビームキャノン

烈風破

ツイン・ディスカッター

ウィンドブラスター

小太刀二刀御神流 奥義乃六 薙旋

 

トライウィングス

変異性遺伝子障害(HGS)であるリスティ=槙原の機体で、T−LINKシステムを乗せている。

リスティ=槙原はアヤ=コバヤシ以上の念動力を持っており、そのためトライウィングスにはR−3以上の武装が積んである。

起動時には、リスティ=槙原が能力を発揮する時に現れる羽(フィン)と同様の羽が出現する、これは過剰エネルギーの逃げ場であり、リスティ=槙原にとってもっとも馴染み深い形となって現れたもの。

 



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