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超機大戦α if 〜燃え尽きない流星とアイ〜

 

第6話

 

 

 

土星宙域

マクロスを護衛していたロンド=ベルは、マクロスに仕掛けられていたブービー・トラップにより、作戦を変更する羽目になった。

マクロスがフォールド(ワープ)するまでの時間を稼ぐことになった。

作戦は成功したが、マクロスのフォールドにロンド=ベル全体が巻き込まれた。

急に宇宙に上がったので各々戸惑っている。

アムロは強制的に上げられたことに複雑な思いを持ちつつ、クワトロはそんなアムロを見ている。

リュウセイは宇宙戦闘方法をイングラムに叩き込まれている。

浩平は宇宙空間に慣れてない知り合いの補助をしている。

アキト「…ロンド=ベルか、嫌な名だ」

 ロンド=ベルに課せられた役割どうりの名なのだが、あからさま過ぎることがアキトには耐えられなかった。

 

 

 

 マクロスブリッジ

グローバル「隊の名を変更したい?」

スサノオはマクロスの指揮官にそう告げる。

スサノオ「そうです、魔除けの鈴(ロンド=ベル)という名は皮肉が過ぎます」

グローバル「…そうだな、解かったその案受け入れよう。

早瀬君、各艦に隊名を考えるように伝えてくれ」

マクロスのオペレーター早瀬美沙はすぐに各艦に通信する。

皆鬱憤がたまってたのか、いろんな名をマクロスブリッジに送った。

リュウセイ案、天上天下無敵隊。

浩平案、悪戯隊。

スサノオ案、無し。

クワトロ案、レッド&ホワイト隊。

甲児案、鉄の城とその他隊。

豹馬案、Vチーム。

ショウ案、女王とその部下。

匿名希望案、αナンバーズ。

コウ・ニナ案、ガンダムチーム。

忍案、やってやるぜ隊。

匿名希望2案、科学者の砦。

フォッカー案、スカル大隊。

洸案、勇者隊。

グローバル「民主制で決めるとするか…」

隊の名は、リュウセイが提案した天上天下無敵隊に決まった。

SRXチームはどんな名でも良かったのでリュウセイ案に投票した。

スサノオはスーパーロボットへの思い(リュウセイに近いもの)があったため、リュウセイ案に投票する。

一部を除くユーチャリスのクルーもリュウセイ案に入れた。

 

 

 

南アタリア島でマクロスを襲撃した部隊(ゼントラーディ)が追撃して来たので、天上天下無敵隊は出撃した。

リュウセイ「天上天下無敵隊の初陣か、燃えるぜ!」

リュウセイは気合いが入ってる。

スサノオ「気合入っているな、リュウセイ少尉」

スサノオもクールを装っているが、気合に満ちている。

「「「「……………」」」

対照的に落選したものは憂鬱顔をしている。

リュウセイ「超必殺! T−LINKソオオオド!」

リュウセイの一撃が飛んでいく。

 

 

 

 

途絶えることなく援軍が現れるので、天上天下無敵隊はマクロスの側を離れることができないでいた。

敵の旗艦を潰したい、心に生まれ焦りが出てくる。

グローバル「トランス・フォーメーション!」

グローバルの号令のもと、マクロスは変形していく。

リュウセイ「す、凄え!」

人型に変形し、敵旗艦に突入していく。

ブライト「各機マクロスを援護しろ!」

「「「「「了解!」」」」」

マクロスの進路を塞がせない様、敵機を打ち落としていく。

グローバル「アームド・アタック!」

腕部にエネルギーを集結して殴るという攻撃で敵旗艦に大ダメージを与える。

美沙「敵部隊撤退していきます」

追跡はしない、無理して戦える状況ではないのだ。

 

 

 

 

 

 

数日後

SRXチームにイングラムから命令が下る。

リュウセイ「ほ、ホントか!?

ホントにあれをやるのか!?」

アヤ「ええ、イングラム少佐の命令よ」

血気に走るリュウセイと話しているのは、SRXチームのリーダーアヤ=コバヤシである。

リュウセイ、アヤ、ライこの3人が現在のSRXチーム。

ライ(…………)

ライは何故か気難しくしている。

リュウセイ「で、でも…大丈夫なのか、アヤ?」

アヤ「いつまでもあなた達に頼ってばかりいられないもの。

必ず合体を成功させてみせるわ」

ライ「大尉……プラスパーツ無しのR−3だと合体時に脚がないことになりますが…」

リュウセイ「なあに、宇宙空間じゃ脚がなくたって平気だって。

一年戦争のジオングだってそうだったんだから」

急に始まった会話についていけなかったマサキがリュウセイに問う。

マサキ「なあ、リュウセイ。

SRXチームで一体何をやるんだ?」

リュウセイ「ふふふ……聞いて驚くな。

実はな……R−1とR−2、それにR−3にはスゲエ秘密が隠されてるんだ」

マサキと同様、会話に入れなかった浩平が問う。

浩平「合体して巨大ロボットにでもなるのか?」

リュウセイ「へ? お、お前…知ってたの!?」

浩平「名前でR−1、2、3って来たら合体するのは読めるぜ。

ゲッターもそんな感じだろ?」

リュウセイ「な、なんだよ、それ……せっかく驚かせようと思ったのにさあ……」

マサキ「ふうん。Rシリーズって合体するのか…」

リュウセイ「マサキ! 何だ、その淡白な反応は!?」

クロ「だって、天上天下無敵隊じゃ合体ロボットなんてそんなに珍しくニャいもの」

マサキ「そうそう」

浩平「極めつけはマクロスの変形だしな」

リュウセイ「確かにあれは凄かった…。

だけど、Rシリーズの合体変形だって物凄いんだぞ!!」

シロ「そうかもね」

リュウセイ「ああ。だから、一回見ただけじゃ、どこがどう変形するんだか絶対わからねえぞ!」

マサキ「威張ることかよ。

ま、Rシリーズが合体する時は俺もサイバスターで付き合ってやらあ」

浩平「じゃあ、俺も」

浩平(イングラムのことが気になるからな…)

リュウセイ「君たち…何か、あんまり興味なさそうだね」

クロ「そんニャことニャいわよ」

リュウセイ「ちぇっ……せっかく、ヴァリアブル・フォーメーションって言う名前も用意してあるのにさ…」

アヤ「前から不思議に思ってたんだけど…それってどういう意味なの?」

リュウセイは親指を立てて。

リュウセイ「俺が決めた合体の合い言葉さ!」

 

 

宇宙空間

イングラムの指揮の下、SRXチームと浩平、マサキはマクロスから少し離れた宙域でテストを行なうことになった。

イングラム「それでは、Rシリーズの合体テストを開始する。

3人とも機体に異常はないか?」

リュウセイ「合体制御プログラム、パターン00Cの解除終了!

ヴァリアブル・クラッチの正常動作を確認。

こっちはOKだぜ!」

ライ「トロニウム・エンジン、クォータードライブ。

変形用サーポ・モーター、問題なし」

アヤ「T−LINK開始…サイコクラッチ接続。

リュウ、いつでもいいわよ」

リュウセイ「了解! 行くぜ!!

パート1! パート2! パート3、GO!!」

アヤ「!?」

ライ「…聞き覚えがあるような気もするが…それは違うだろ、リュウセイ」

マサキ「あのバカ…」

シロ「やると思ったニャ」

 マサキは呆れるが、浩平は何かを探っている。

リュウセイ「わりぃ、わりぃ。

一度言ってみたかったんだ。

でも、これで緊張が解けただろ、アヤ?」

アヤ「…気を使ってもらわなくても大丈夫だから」

リュウセイ「それじゃ、気を取り直して…」

今まで沈黙を保っていた浩平が叫ぶ。

浩平「待て! 未確認物体が接近中だ!」

リュウセイ「何だって!?」

浩平の言う通り、蒼と白の未確認物体が肉眼で確認できる所まで来ていた。

マサキ「エアロゲイターか!?」

クロ「こんニャ所まで追いかけて来たのね!」

シロ「敵はたったの2機だけニャのか?」

リュウセイ「…………」

マサキ「だったら楽勝だぜ」

マサキはそんな事を言っているが、

リュウセイ「い、いや…あの白い奴から…強力な念を感じる…」

マサキ「どうした? いつになく弱気じゃねえか!」

リュウセイ「………」

リュウセイは応えない。

浩平「待て! マジでヤべえ予感がするぜ…。

おまけに嫌な予感もな…!」

マサキ「何だと…?」

アヤ(なぜかしら…あの白い機体からの念…前にも感じたことがあるような…)

イングラムは蒼い機体と何やら通信している。

??「私の名はレビ…レビ=トーラー。

ラオデキヤ様直属の戦爵であり、ジュデッカを操るもの…」

各機に通信が入る。

リュウセイ「女…!?」

レビはR−1とヒュッケバインを見て

レビ「手筈通り、リュウセイ=ダテと折原浩平がいるようだな」

??「そのようですね」

レビに相づちをうったのは、連邦を裏切ったシャピロ=キーツだった。

リュウセイ「な、何だと!?

どうして俺と浩平の名を知っているんだ!?」

リュウセイはシャピロとあったことはない。

レビ「お前と折原浩平のデータは…

我々ゼ=バルマリィ帝国監察軍、ラオデキヤ艦隊に逐一報告されている」

浩平「!!」

リュウセイ「ど、どういうことだ!?

なんで俺達のデータがお前たちに…。

くっ! ライ! アヤ!

R−シリーズ、合体するぞ!」

レビから発される念の強大さに対抗するため、合体を決意する。

ライ「やめろ、リュウセイ!

実戦での合体はまだ危険過ぎる!」

リュウセイ「うるせぇ!

今合体しなきゃやられちまうぞ!!」

ライ自身それは解かってはいるが。

ライ「……大尉、大丈夫ですか?」

アヤ「ええ…やるしかないようね!」

ライ「…了解です。

トロニウム・エンジン、出力50%!

ハーフドライブ開始!」

アヤ「T−LINKフルコンタクト!

念動フィールド、ON!」

リュウセイ「よおし…行くぜ!

ヴァリアブル・フォーメーション!」

R−1がR−2の上空に向かう所まで行った所で、急に制御ができなくなった。

リュウセイ「うわあっ!!」

アヤ「あううっ…!」

ライ「いかん! トロニウム・エンジン緊急制御!

合体を解除する!」

リュウセイ「だ、駄目だ! 合体失敗だ!!」

ライ「念動フィールドが合体時に必要な予定出力まで上がっていなかったか…」

失敗理由を挙げる。

マサキ「3人とも大丈夫かっ!?」

ライ「ああ、何とかな」

アヤ「…………」

リュウセイとライは無事だが、アヤから答えがこない。

ライ「大尉! どうしたんです!?」

アヤ「………」

ライ「まさか、T−LINKシステムのブレイカーが落ちて…気絶したのか!?」

浩平「な、何だって!?」

イングラム「…………」

イングラムはそんな様子をじっと見ているだけだった。

マサキ「敵が来るぞ!

みんな、R−3を守るんだ!!」

リュウセイはレビに向かい、ライとマサキはシャピロと交戦しはじめた。

しかしイングラムは動く気配がなかった。

 

R−1がジュデッカに接近中

キュイイイイン!

レビ「!? な、何だ…この念は!?」

リュウセイ「こ、こいつは…!?」

念動者同士による共振が起きる。

レビ「う、ううっ…ああ…」

リュウセイ「うぐっ…なんだ、この頭痛は…!!」

レビ「ば、馬鹿な…互いの念が同調している…?」

リュウセイ「!? …見える…見えるぞ…コイツの向こうに…何かがいる!?」

リュウセイはレビと同調し、レビの精神を垣間見る。

リュウセイ「誰だ、誰がいるんだ…?

それに泣いている!?」

レビ「私の念を…中和しているのか!?

こいつ、こんな力を…!!

やはり危険だ。お前の力はいずれ我々に災いをもたらす。

ならば、今の内に」

ジュデッカの高エネルギーが乗ったパンチを回避するため距離を取る。

リュウセイ「イングラム教官!

どうして戦わないんです!?」

動かないイングラムに問う。

イングラム「………。

俺はここでアヤを守る」

R−GUNは確かにR−3の近くにいるが、浩平はその動きに不吉さを感じる。

浩平「…………」

浩平(さっきのとは比べ物にならねぇ位の嫌な予感がする…!)

一方、敵の方も戦闘に集中しているという訳ではないようだ。

レビ「…………」

シャピロ「どうかなさいましたか、レビ戦爵?」

レビ「…なんでもない」

レビ(…何故だ?

奴等の念が妙にシンクロする…!)

レビ「…………」

レビ(! う、ううっ…頭が…痛い。

これもリュウセイ=ダテの念が私の脳を圧迫しているせいか…?)

そのリュウセイはアヤに呼びかけている。

リュウセイ「アヤ! しっかりしろ!!」

アヤ「…………」

返事はない、しかし眉が少し動いた。

リュウセイ「チッ! 駄目か!」

イングラム「フッ…フフフフ」

急にイングラムが笑い出す。

ライ「!?」

イングラム「これまでのようだな」

リュウセイ「イングラム教官!?」

とてつもなく嫌な予感を感じ声を荒げるが

アヤ「う…うう…」

イングラム「アヤ…」

優しく語るが、逆にそれが嫌な予感を増すことになっている。

アヤ「イングラム少佐…?」

イングラム「苦しまずに殺してやる」

アヤ「えっ?」

ドン!

R−GUNのライフルがR−3を撃ち抜いた。

ライ「!!」

リュウセイ「ア、アヤァァァァァァッ!!」

マサキ「ば、馬鹿な…R−GUNがR−3を撃墜した!?」

驚愕している連中をよそに、レビからイングラムに労いの言葉が贈られる。

レビ「任務ご苦労だったな、イングラム=プリスケン」

イングラム「はっ」

リュウセイ「い、イングラム教官…こ、これはどういう事なんです…?

ど、どうして…アヤを…」

震えた声で問うが

イングラム「…アヤは念動社としては欠陥品だった。

だから処分したまでだ」

リュウセイ「け、欠陥品…!?」

望んだ答えではなかった。

浩平「ま、まさか、イングラム少佐は…!!」

ライ「そうか…そういう事か」

二人ともある答えに辿り着く。

イングラム「…………」

ライ「あなたもシャピロ少佐と同じく、地球を裏切ってエアロゲイター側につくことを選択したのか?」

イングラム「俺は選択などしていない」

ライ「何!?」

イングラム「なぜなら、俺はエアロゲイターの人間だからな」

リュウセイ「!!」

ライ「!!」

マサキ「な、何だと!!」

この答えは予測していなかったのか、ライも驚愕する。

イングラム「俺は地球人特有の特殊能力と技術を調査するために……エアロゲイターから送り込まれた特殊工作員なのだ」

マサキ「特殊…工作員!?」

リュウセイ「ほ、本当なのか…?

イングラム教官は…今まで俺達をだましていたのか…?」

イングラム「………」

何も応えない。

リュウセイ「きょ、教官がエアロゲイターだなんて…今まで一緒に戦って来たのに…嘘だろ…?」

イングラム「……………。

悪いが俺にとってお前たちは地球人のサンプルに過ぎない。

出会った時から…それ以上の感情は持っていないのだ」

リュウセイ「な、何だと、俺達がサンプルだと!?」

イングラム「リュウセイ少尉、俺を憎め。

そうすればお前の本当の力が目覚める。

俺の追い求めるサイコドライバーの力がな」

リュウセイ「き、貴様!

アヤが…どんな気持ちでてめえに撃たれたのかわからねえのかっ!?」

イングラム「言ったはずだ。

そういう感情は持ちあわせていない、と」

その一言でリュウセイの怒りは頂点に達した。

リュウセイ「………イングラム教官……いや、イングラム=プリスケン!

俺は手前を…絶対に許さねぇっ!!」

イングラム「死にたくなければ…抵抗してみせろ」

リュウセイはR−1を突撃させるが、ジュデッカに阻まれる。

レビ「お前の相手はこの私だ」

リュウセイ「どけぇ!」

リュウセイとレビは気付いていない、二人が戦えば戦うほど、互いの念が高まっていることに。

もっともレビの念が強大すぎるせいで、リュウセイの念が物凄い速さで増しているが。

イングラムはライと交戦をはじめた。

イングラム「ライ…やはり、SRXチームには3人の念動者が必要だった」

ライ「念動力を持っていない俺も用済みということか?」

イングラム「ああ、そうだ」

ライ「フッ…元々、俺が間に合わせの要員だということは知っていた…」

イングラム「…………」

ライ「それに…俺はリュウや大尉にこの義手の痛みを…俺のような苦しみを味わって欲しくなかった!

俺が貴様の素性にもっと早く気付いていれば…!」

イングラム「………」

ライ「イングラム、俺が必要無いといったな。

だが、貴様を倒すまで、R−2のシートは俺のものだ!」

ジュデッカと交戦しながらリュウセイはイングラムに叫ぶ。

リュウセイ「イングラムッ!

そこを動くなぁぁぁ!」

リュウセイの念が急激に上がっていることを知り、イングラムは笑む。

イングラム「そうだ、その怒りだ。

さあ、俺にお前たちの真の力を見せてみろ」

マサキ「ふざけんな!

俺達は手前の興味のために戦ってるんじゃねえ!!」

イングラム「……これはお前たちへの試練だ。

俺は今のところ、優秀なサンプルであるお前たちを殺すつもりはない」

マサキ「なんだと…!?

だったら、アヤは必要が無くなったから殺したというのか!?」

イングラム「先程言った通りだ」

マサキ「て、てめえ!

人の命をなんだと思ってやがるんだ!!」

浩平「そうだ、てめえだけは…許せない!」

浩平も賛同する。

イングラム「浩平。言いたいことがあれば、俺の所まで来い」

サイバスターが炎を纏ながら(アカシックバスター)、R−GUNに向かう。

マサキ「イングラム=プリスケン!

俺はてめえみたいな人の命をなんとも思っていない奴が許せねえっ!!」

イングラム「シュウと同じように俺も追い続けるか、マサキ?」

マサキ「あたりまえだ!

てめえらのような連中を放っておいたら、何人もの人間が死ぬことになるんだ!!」

イングラム「…裁きの日が近づいている今、力無き者は死あるのみ…」

マサキ「なんだと!?」

イングラム「それは宇宙の真理だ。

俺とシュウ=シラカワはそれを理解し、行動しているに過ぎない…」

マサキ「わりぃが、俺はそれを聞いてハイそうですかと納得するほど、人間ができちゃいねえんだ!」

イングラム「ふっ…愚かな」

マサキ「愚かで結構!

魔装機神の名にかけて…俺はてめえを倒す!!」

サイバスターの一撃はR−GUNの念動フィールドを貫き、少しだがダメージを与えた。

続けてヒュッケバインのフォトンライフルが命中するが、致命傷にならない。

浩平「一体何のためにそうしてまで俺達の力を必要とする!?

巨人の異星人と戦うためか!?」

イングラム「………」

浩平「答えろよっ!!」

そして、ジュデッカを振り切ったリュウセイがイングラムと交戦する。

リュウセイ「貴様! 俺の力をエアロゲイターに利用させるために……俺をSRXチームに入れたってのか!?」

イングラム「そうだ」

リュウセイ「もしや、浩平もか!?」

イングラム「ああ、お前と同じく、サイコドライバーの優秀なサンプルだ」

リュウセイ「!!」

イングラム「リュウセイ…これからは教官としてでなく、敵としてお前の力を引き出してやる」

リュウセイ「俺にそんな力があるのなら…それはお前を倒すために使ってやるっ!!」

T−LINKナックルがR−GUNを打ち砕く。

脱出ポットが排出され、イングラムは逃亡した。

それを見たレビとシャピロは撤退のため、戦艦を呼び出す。

リュウセイ「逃がすものか!」

ライ「まて! 深追いはするな!」

ピ!

様子がおかしいと気付いた天上天下無敵隊が小隊を組んで現れた。

忍「一体何があったんだ!?」

リュウセイ「イングラムが裏切りやがった」

ライ「話は後だ、アイツらを逃がすな!」

忍「おう!」

ダンクーガが蒼の機体に向かい急速発進する。

相手との通信が繋がり

忍「てめえ、シャピロかっ!?」

シャピロ「我々エアロゲイターに刃向かうのは無駄だといっても解からないようだな…」

忍「何だと!?」

シャピロ「それにお前たちは我々に生かされているだけということを忘れるな」

忍「何だ、てめえ…もう異星人面してやがるのか…?」

シャピロ「…俺の才能は地球人の器に納まりきらんのだ」

忍「そうかい。

だがな、いつまでも俺達をヒョッコだと思ってると火傷するぜ!!」

忍の言葉は真実で、既にシャピロと忍の力関係は逆転していた。

忍「愛の心にて悪しき空間を断つ、名付けて断空光牙剣!

やってやるぜ!!」

ダンクーガの渾身の一撃によりシャピロを撃墜。

残るはレビだけだが、既に戦艦に乗り込んでいたため、追撃はできなかった。

レビ「リュウセイ=ダテ、折原浩平…覚醒するまでに倒さなければな…」

R−1のコクピットでリュウセイは泣いていた。

リュウセイ「…イングラム…」

ピ!

銀鈴「!! リュウセイ君、R−3の反応が!!」

リュウセイ「何だって…本当か!?」

銀鈴「機体は大破しているけど生命反応があるわ。

アヤ大尉は生きているわよ!!」

 

 

 

 

 

 

ユーチャリス

アキトは先程行なわれた戦闘をクルーと協力して解析している。

ウリバタケ「この白い奴、他の機体と比べて群を抜いてやがる」

アキト「リュウセイ少尉と共鳴したことから、念動力者だと見ていいだろう。

そしておそらくはサイコドライバーの素質を持つものだ」

イネス「厄介ね、まだ此方は覚醒していないというのに」

アキト「だが、先ほどの戦闘でリュウセイ少尉の念は今までとは比べ物にならないくらい上がった。

おそらく敵側の指揮官はそれも計算していたに違いない」

ウリバタケ「生き残った方を刈り取るって事か、向こうは」

アキト「恐らくそうだろうな」

耕介「打開策は?」

アキト「リュウセイ少尉を一人にさせないことぐらいだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクロス

グローバルは物資の補給のため、木星(ジュピトリアン)と接触することにした。

その途中で、マクロスに侵入していたカトル=ラバーバ=ウィナーが加入。

バルキリーのパイロット一条輝とリン=ミンメイのスキャンダルが起きたりもした。

そして、グローバルは木星の指導者マリアと交渉のため、コロニーに向かい、捕らわれた。

天上天下無敵隊は救出隊を結成し、木星コロニーに侵入。

救出部隊は、SRXチーム、スサノオ、浩平、恭也、バルキリースカル小隊、マサキ、カミーユ、ウッソ、デュオ、カトルだ。

コロニーに侵入後、スサノオ、恭也は別行動をとった。

ピイイイイイン!

念動力者、ニュータイプは強力なプレッシャーを感じた。

そして奴が再び現れた。

レビ「……………。

似たような力を持っていることはある意味便利だな…。

おかげで、こうやってお互いの存在を感じ取ることができる…」

リュウセイ「似たような力だと…?」

レビはリュウセイをにらみ、

レビ「リュウセイ=ダテ…私の精神障壁を中和する危険な存在。

ここでお前を片づけておく」

リュウセイ(今回は俺が狙いかよ!?)

リュウセイは即座に決断する。

リュウセイ「みんな! アイツは俺に任せろ」

カミーユ「何だって!?」

ジュデッカから感じるプレッシャーはリュウセイ一人で何とかなるものじゃないと解かっているだけに任せることはしたくない。

リュウセイ「あいつの狙いは俺だ。

何とか引き付けるから、その間に皆は艦長達の救援を頼むぜ!!」

ウッソ「し、しかし、それじゃリュウセイさんが!!」

カミーユ同様、プレッシャーを感じてるウッソが反対する。

リュウセイ「心配すんな! 俺はそう簡単に死なねえ!

その代わり、奴には絶対に手を出すなよ!」

アヤ「リュ、リュウ…!」

フォッカー「よし、白い奴はリュウセイに任せる。

他のものは艦長達の救援を急げ!」

 

リュウセイとレビの死闘が繰り広げられようとしている中、別行動をとったスサノオ達も敵に襲われていた。

??「重要機密がハッキングされてるので、来てみればまたお主か」

スサノオ「言ったはずだ、俺はお前たちを倒すまで死なんと…

そう言ったはずだ、北辰!」

ギン!

互いの空間に火花が散る。

刀がぶつかり合った結果だ。

北辰「…やるようになったではないか。

復讐者よ」

スサノオ「御託はいい、さっさと死ね」

スサノオから殺気が増す。

恭也との特訓により、スサノオの戦闘能力は北辰に引けを取らないでいた。

北辰「……だが、甘い」

北辰は後ろにいる六人衆に目配りする。しかし

??「……」

スサノオ一人が侵入してた訳じゃなくもう一人恭也がいたのだった。

恭也により、二人倒されていた。

北辰「…援軍か、一人では我と戦うことができぬということか、復讐人よ?」

そのものから感じる気だけで、自分と同レベルと北辰は判断した。

六人衆では歯が立たない、かといって目の前の相手を短時間で倒すこともできないでいた、北辰はスサノオを挑発する。

恭也「つまらん小細工は止せ、見苦しい」

 しかし、

北辰「小童の分際で! 吐かすか!!」

恭也の一言により北辰のプライドを大きく傷付けられた。

スサノオ「…北辰憶えておけ、もう貴様達の遊び道具はないとな」

北辰「………」

北辰は何も言わず撤退した。

恭也「いいんですか? 討たないで」

スサノオ「今は木星の計画を知る方が先決だ」

 

 

リュウセイとレビはついに互いの射程距離に入った。

リュウセイ「答えろ! 奴は…イングラム=プリスケンはどこだ!?」

ジャイアント・リボルバーを乱射しながら問う。

ジュデッカの念動フィールドの阻まれるが。

レビ「それを教える必要はない」

リュウセイ「何だと!?」

レビ「お前はここで死ぬのだからな!」

リュウセイ「!」

T−LINKナックルに似たパンチ(カイーナ)を回避する。

リュウセイ「へっ……俺が簡単に死ぬと思うなよ」

レビ「こいつ…!」

シュイイイイン!

またリュウセイとレビの共振が始まる。

レビ「!! あうっ…!」

リュウセイ「な、何だ!?」

 今回はリュウセイの方は影響が無い、しかしレビはもろに影響を受けている。

レビ「ま、またか…!? ううっ!」

リュウセイ「ど、どうしたってんだ!?」

レビ「あ、あうううっ…!」

ライ「前の時と同じだ…リュウセイが奴と接触すると奴が苦しむ」

前回の結果を知っているライはそう確信した。

レビ「念が…念が逆流してくる…!」

ビュイイイン!

ジュデッカの操縦にも影響が出始めた。

レビ「ジュ、ジュデッカが…!?」

リュウセイ「こ、こいつ…苦しんでいる!?」

レビ「うう…うあああっ…」

リュウセイ「今がチャンスか…!?」

躊躇い、ゆっくりと銃口をジュデッカに向ける。

リュウセイ「行くぞ!」

レビ「うぐ…ああ…あああっ!!」

ビュイイイン!

ジュデッカのシステムが変に作動しているため、レビを苦しめている。

リュウセイ「何だ、こいつ!

様子が変だぞ!?」

レビ「ああ…ああああっ!」

カミーユはレビが出す波動を前に感じたことがあった。

カミーユ「この感覚はフォウの時と同じ…!」

レビ「う、うう…あ、ああ…あ…」

遂に動きが止まる。

リュウセイ「動きが止まった!?」

リュウセイは討とうとするが。

レビ「た、助けて……私を…このジュデッカから…」

リュウセイ「!?」

リュウセイも動きを止めてしまう。

ライ「どうした、リュウセイ!

何故、攻撃を止める!?」

リュウセイには聞こえてない。

リュウセイ「…………。

……コイツは…何かに操られているのか…?」

レビ「!!

わ、私は…」

リュウセイ「…………」

レビ「…私の役目は……

私の役目はラオデキヤ様の障害となる者達を排除すること…!」

リュウセイ「こ、こいつ…!?」

レビ「…敵を前にして隙を見せるなど…甘い奴め!」

リュウセイ「な、何っ!?」

急に正気に戻り攻撃されたため、回避しきれなかった。

左腕を犠牲にして生き残ったが、追撃が来たらリュウセイは死ぬだろう。

カミーユ「リュウセイ、大丈夫か!?」

リュウセイ「な、何とかな…!」

しかし危機は去っていない、ジュデッカは目の前にいるのだ。

レビ「何故だ…何故、トドメが刺せない?

私は一体どうしたというのだ!?

くっ…!」

ジュデッカはR−1に背を向け奥に向かっていった。

リュウセイ「逃げやがった…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木星から逃げ出して数日たつ。

肉眼で火星が見える所まで来たのだった。

だが、今艦の空気は重かった。

少し前に、全知能生命体の天敵宇宙怪獣と遭遇し、さらには巨人軍(ゼントラーディとメルトラン)のとんでもない規模を知り、士気は下がっていた。

ユーチャリスのクルーはそれとは別に重くなっていた。

 

 

 

ラピス「アキトト出会ッタ場所……」

ルリ「…そうです」

薫「艦長と耕介さんの生まれた場所…」

ゆうひ「あかくないな〜」

愛「本当ですね」

ゆうひ「…うちはボケのつもりやったけど、まさかマジ?」

愛「え?」

 

 

 

耕介「火星か…」

耕介(あの時、アキトを助けるためとはいえ、俺は火星の人を浄化した)

耕介「あなた達の死を無駄にしません…」

恭也「辛いですか、死んだ人の思いを背負うのは?」

耕介「自分で選んだ道だから辛いってことはないよ」

 

 

 

アキト「………」

イネス「…こんな形で来ることになるなんて」

アキト「…………」

 二人どちらかともなく肩を寄せ合った。

 

 

 

 

 

 

木星で物資の補給が完全じゃなかったので、火星に残っている基地内の物資を調達することにした。

リーンホース、オーラバトルシップ2隻、ハガネは基地周辺の守り。

ユーチャリスは別行動をとっている、なんでもネルガルの研究所にも物資はあるかもしれないからということで。

 

 

 

 

 

遺跡周辺

ユーチャリスは一路遺跡に向かっていた。

アキトは正直遺跡に手を触れるつもりはなかったが、運命染みたモノを感じ、遺跡を確保することにした。

アキト「何が出てくるのやら…」

艦長席で誰にも聞こえないようにつぶやく。

 

そして遺跡に辿り着いた。

以前調査した時は厳重な防衛システムが起動していたのに、今は何も起動していない。

イネス「気味が悪いわね」

アキト「全くだ――」

イイイイイイイン!

急にアキトから光が漏れ出す。

イネス「な、何!?」

アキト「これはボゾンジャン――」

ピイン

アキトは消えた。

 

 

 

 

???

アキト「どこだ、ここは?」

自分の手ですら見えない空間にアキトはいた。

??「待っていたよ、天河明人」

全方向から声が聞こえた。

アキト「誰だ?」

不思議と冷静でいられる。

??「僕は君たちが遺跡と呼んだもの」

アキト「何で俺をここに連れて来た?」

遺跡「君に知ってもらい事がある。

僕を創ったものは君たちが言う所のエアロゲイターと戦った者達なんだ」

アキト「………」

この空間では激情に踊らされることはないのだろう、ふとそう思う。

遺跡「そして再びエアロゲイターが暴走を起した時のために、彼等は僕をここに置いていった」

アキト「プロトカルチャーか…」

遺跡「その通り、彼等は生まれてくる子供たちのために、地球と火星に過去の遺産を残していった」

アキト「ライディーンとかか…」

遺跡「他にもいろいろあるけど」

アキト「俺に何をさせたいんだ?」

遺跡「君にプロトカルチャーの遺産を受け継いで欲しい」

アキト「その為に俺を呼んだのか?」

遺跡「そうだよ、君は様々な経験をしてここまで辿り着いた、君こそが受け継ぐにふさわしい」

アキト「今の俺は力を手に入れたら、復讐に走ったりするかもしれないぞ。

そんな俺でもいいのか?」

遺跡「うん」

イイイイイイイイイン!

アキトの頭・ナノマシンに遺跡の記憶が書き込まれていく。

人型兵器が大型戦闘機と合体し、巨大ロボットになり、異質な兵器と戦うシーンが。

??「やることはひとつ!」

巨大ロボットのパイロットらしい人物がそういう。

パリン!

体を締め付けていた鎖が砕ける音をアキトは聞く。

 

 

 

 

イイイイイイイイン!

ユーチャリスのブリッジにアキトはジャンプアウトした。

イネス「お、お兄ちゃん…?」

ルリ「アキト…さん」

ラピス「アキト…」

アキト「心配掛けて済まない。

状況がどうなってるかは分かっている。

遺跡のコアがユーチャリスに詰まれてることも知ってる。

至急、ユーチャリスを発進させてくれ」

「「「了解」」」

アキト「あ、それとイネスちょっと来てくんないか」

イネス「何、お兄ちゃん」

ガバッ!

近づいて来たイネスを抱きしめ、キスをする。

イネス「!?」

すっ

顔を離す。

アキト「やっぱり五感があるキスはいいな」

イネスが顔を真っ赤にして硬直するのを見ながら、アキトは格納庫に向かう。

 

 

 

 

 

 

マクロス

マクロスはゼントラーディ軍に襲撃されていた。

しかも基地内に仕掛けられた罠により、浮上できないでいた。

何時ものようにポコポコ現れる敵に皆疲れ果てていた。

ギュオオオオオオオン!!

敵艦隊に黒い光――グラビティブラストが突き刺さり、ユーチャリスから出撃した2機により、ゼントラーディは押されはじめた。

耕介「火星を戦場とするものは許さん!」

突きで敵艦隊を貫く。

スサノオ「死ね」

正確な射撃で確実に一機、また一機と落としていく。

そんなとき今日とてつもなく運が悪い奴がいた、火星にエアロゲイターが居ないかどうか調査しに来た破嵐万丈だ。

マクロスの危機を知り、ダイターン3を呼んだ所まではいい。

そして、アキトと耕介が戦ってる最中にあの決め台詞を言ってしまう。

万丈「世のため、人のため、悪の野望を打ち砕くダイターン3。

この日輪の輝きを怖れぬならかかってこい!」

戦闘のためテンションが高くなっている二人は、普段ならおさまえている気持ちも今はおさまえる事ができなかった。

万丈の親が火星を滅ぼしたメガノイドを創ったこと、そして万丈がダイターン3でメガノイドを滅ぼしたこと(火星をさらにボロボロにして)。

理性が飛んでいる今の二人にとってはダイターン3は敵以外の何者でもなかった。

耕介「………」

無言で、奥義をダイターン3に放つ。

万丈「え?」

 ドオオオオオオン!!

その一撃はダイターン3の腕を砕く。

アキト「……」

アキトもまた無言で、ライフルを乱射する。

 

 

マクロスが離陸する時には、ダイターン3はボロボロになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

災いと吉報を連れて天上天下無敵隊は地球にかえって来た。

 

 



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