
超機大戦α
if 〜燃え尽きない流星とアイ〜
第三話
リュウセイ「…天上! 天下!! 無敵合体ぃぃぃぃ!!!
……駄目だな、これは必殺技の時のほうがいいな」
……………………
リュウセイ「そうだ! ヴァリアブル・クラッチからとって、ヴァリアブル・フォーメーション! これでいこう…」
??「連邦特別施設「スクール」からSRXチームに配属されました、ラトゥーニ=スゥボータです。よろしく」
イングラム「SRXチーム教官イングラム=プリスケンだ、ラトゥーニ軍曹」
リュウセイ「SRXテストパイロット、リュウセイ=ダテっていうんだ、よろしくな」
ラトゥーニ「…はい」
返事を返しはしたがリュウセイ達と距離をとったままだ。
ドン!
R−1にラトゥーニの駆るゲシュペンストのライフルが命中する。
リュウセイ「なんて射撃能力だよ!」
ドン!
また被弾する。
リュウセイ「くそ! 当たれ! ジャイアント・リボオオオルバァァァァ!!」
ドン! ドン!
リュウセイは連射するが、標的には当たらない。
ドン!
そして、一発の砲弾がR−1の頭部を打ち砕いた。
プシュー
シミュレーションからリュウセイとラトゥーニが出てくる。
リュウセイ「くそ! なんで勝てねえんだ!」
ラトゥーニ「少尉に悪いところはありません、ただ少尉は被弾率が多いので回避が良くなれば勝てます」
リュウセイ「やっぱりそれか〜」
リュウセイは何気なくラトゥーニに近づくが、
ラトゥーニ「!!」
ラトゥーニは急に間を取る。
リュウ(…なんか初めて出会った妹達と同じ行動してるな、こいつ)
義理の妹達と和解した方法をリュウセイは取る事にする。
リュウセイ「よし! ラトゥーニ軍曹、つきあってくれ!」
ラトゥーニ「……」
唖然ととするラトゥーニをリュウセイはシミュレーションに入る。
その方法はただ自分と要る時間を増やす事、ただそれだけだ。
しかし、これを数日見ていた整備班はある噂を立てた。
リュウセイ=ダテ(18)、年下好き疑惑。
リュウセイは前から基地内で年上から同年代の女性に対し、同性と同じように接していたのに、14歳のラトゥーニには出会った当日で付き合ってくれ(シミュレーションに)といったのが引き鉄だった。
リュウセイはそれからもラトゥーニにたいしてひたすらに接し、自分の妹達と同じような関係を作ろうとしていた(妹はリュウセイに肉親以上の愛情を持っている、ただリュウセイはまったく気がついていない)、そのため疑惑は深まっていった。
岡「SRXチームは、ロンド=ベル隊に参入する事になった。
今は君達だけだが、今の任務が終わり次第他のメンバーも配置されるだろう」
上司の命令に、
「「了解」」
敬礼する。
岡「…ロンド=ベル隊の一部がエゥーゴと合流する、それを追跡するようにティターンズが接近している。
君たちはロンド=ベル隊の救助、それが終わり次第隊に加わってくれ。
以上だ」
リュウセイ「リュウセイ少尉、ならびにラトゥーニ軍曹出撃します」
カミーユ「落ちろ!」
ドォォォン!!
カミーユが開発したMS――
Zガンダムがティターンズと交戦している。そこにリュウセイ達は現れた。
リュウセイ「リュウセイ=ダテ参上! こっちの敵は俺達に任せてくれ!!」
カミーユ「あいつは確か…SRXチームの…!?」
ラトゥーニ「岡長官の命令にて、あなた達を救援しにきました」
カミーユ「しかし、二機では…」
リュウセイ「これくらいの戦いを潜り抜けられない様じゃ、エアロゲイターには勝てねえよ!」
リュウセイにとってはティターンズはこのぐらいのレベルのようだ。
カミーユ「そこ!」
カミーユは目に付いたMSに照準を合わす。
ピイイイイイン!
カミーユ「!? 何だ、この感じは…!?」
ロザミア「…ガンダムを使うエゥーゴは…空を落とす…」
ニュータイプと強化人間の共鳴現象のため、相手を打ち貫く事はできなかった。
リュウセイ「一撃粉砕! 鉄拳制裁!!」
リュウセイはラトゥーニの援護射撃の元、敵機との間合いを詰め、T−LINKナックルで確実に敵機を撃墜している。
ピピ
新たな乱入者をセンサーは伝える。
カミーユ「ガンダム!?」
ブラン「ふん、ようやく現れたか」
突然、戦場に謎のガンダムが現れた。
カミーユ「ガンダムデスサイズや羽付きのガンダムに感じが似ている…」
カミーユはそう感じた。
ベン「ブラン少佐、あの機体は?」
ブラン「あれは我々の味方だ」
ベン「しかし…あのガンダムはデータにありません。
何処の所属なのですか?」
ブラン「さあ…俺も詳しい事は知らん」
ベン「………」
ブラン(テロリストを利用する事になるほど、ティターンズは堕ちたか…)
1週間ほど前から急にティターンズに資金を援助していた企業、連邦の子飼いの連中の汚職事件がマスコミに流れ、ティターンズは資金難に苦しめられている、このままいけば解散になりかねない状況だ。
アキトの――ネルガルの攻撃は確実にティターンズを捉えていた。
??「戦闘記録001。
記録者名、トロワとでも名乗っておこう」
乱入してきたガンダムにリュウセイは興味を惹かれる。
リュウセイ「ヘッ…ガンダムとは一度戦ってみたいと思っていたんだ」
トロワ「SRX計画の機体を確認…戦闘データを収穫する」
カミーユ「気をつけろ! あの機体はただのガンダムじゃないぞ!」
リュウセイ「心配いらねえよ。俺のR−1だって、ただのパーソナルトルーパーじゃねえんだ!」
リュウセイはトロワ機に方向を定めるが、ティターンズはR−1を包囲する陣形を取ってきた。
リュウセイはそんな中、先ほどカミーユが狙ったMSを討つ事にする。
キュイイイイイイイン!
リュウセイ「!? この圧迫した念は一体…!?」
ロザミア「あ、頭が…痛む…!」
カミーユと接触した時と同じに、共鳴現象が起きる。
リュウセイ「こんなもんで俺の狙いから逃げられると思うな!!」
しかし、リュウセイはそれを敵のプレッシャーと勘違いし、動かない敵機に対し、熾烈な攻撃をぶつけ、撃破する。
一方カミーユは指揮官と思われる機体に接近していく。
カミーユ「ゼータがただのモビルスーツでない事を教えてやる!」
ブラン「フン…アッシマーと同じく、たかが可変型のガンダムではないか!」
お互いにライフルを撃つが、勝負は決まらない。
リュウセイ「高機動の可変モビルスーツかよ!」
二人の戦いにリュウセイが乱入する。
ブラン「ガンダムもどきが…落ちろ!」
ブランはライフルの照準をR−1に向けるが、
カミーユ「落ちろぉぉぉぉ!」
その隙をカミーユは見逃さなかった。
ハイパーメガランチャーの一撃が直撃し、アッシマーが落ちる。
ブランが落ちるのを見たベンは撤退を決断した。
トロワ機もティターンズの撤退と共に去っていった。
戦闘終了後、カミーユ達はロンド・ベル隊と合流した。
コウ「これがカミーユの設計したZガンダムか…」
カミーユ「ええ。何とか予定通りの性能を発揮してくれましたよ」
キース「隣にあるモビルスーツは?」
カミーユ「あれはリ・ガズィ。Zガンダムの量産試作型です」
キース「へえ。もう量産型に移行しているのか。
あれ、もう一機モビルスーツがあるぞ…?」
リュウセイ「モビルスーツって言うな。
あれは対異星人戦闘用に開発されたパーソナルトルーパー、R−1だ」
キース「アールワン?」
リュウセイ「そう。SRX計画の可変型パーソナルトルーパーさ」
カミーユ「もしかして…ゼータを参考にしているのか?」
ラトゥーニ「違います。R−1の基本となったのはヒュッケバインと可変PTのビルトランダーです」
コウ「ところで、君たちは?」
リュウセイにあった事の無いコウ=ウラキの問いは至極当然のものだった。
リュウセイ「本日付でロンド・ベル隊へ配属となったSRXチームのリュウセイ=ダテだ。これからよろしく頼むぜ」
ラトゥーニ「同じく配属されました、ラトゥーニ=スゥボータです。よろしく」
コウ「ああ、こちらこそ」
リュウセイ「ところで、コンバトラーとかライディーンは?」
カミーユ「反対側のデッキに格納してあるけど…」
リュウセイ「早速見に行くとするか。
じゃ、また後でな!」
キース(…………………)
キース「彼って、ひょっとしてスーパーロボットマニア?」
コウ「そうみたいだね」
キース「…案外、お前と気が合うかもね」
その後、リュウセイは着艦したばかりのライディーンの足(ライディーンのブースターは足にある)に抱き着き、負傷した。
ラトゥーニはブライトに着艦の挨拶を行なうため、ブリッジに向かった。
医務室
シャクティ「大丈夫ですか、リュウセイさん…」
リュウセイ「…面目ねえ。でもこれくらい平気だよ」
シャクティ「あ、まだ動いちゃダメです」
リュウセイ「へっ、この俺がこの程度で…い、いてて…」
オーティス「もう少しで治療が終わるから、じっとしていなさい」
リュウセイ「す、すみません…」
オーティス「まったく…パイロットスーツを着ていたから良かったものの…普通だったら、大火傷ですぐ病院送りだぞ」
運がいいのかリュウセイの怪我はそんな程度で済んだ。
リュウセイ「ライディーンがすぐそこに有ったんで、嬉しくなったつい飛び込んじゃいました」
オーティス「ついって…やれやれ」
洸「何にしても、リュウセイさんと出会えて良かったよ」
リュウセイを医務室まで運んできた、ライディーンのパイロットひびき洸は安堵の息をもらす。
浩平「え、リュウと洸って知り合いなのか?」
洸「ああ。俺達の基地ムトロポリスが妖魔帝国に襲われた時にね」
浩平(……………)
浩平は親友のリュウセイに前から気になっている事を聞く。
浩平「リュウ、SRX計画の本当の目的って何だ?」
リュウセイ「SRX計画の本当の目的…?」
浩平「ああ。機動兵器の開発という目的以外にも何か有るんじゃないのか……?」
リュウセイ(…………………)
リュウセイ「俺も詳しくは知らないんだが、SRX計画では念動力についても研究を進めているみたいなんだ…」
洸「念動力?」
リュウセイ「ああ。Rシリーズはそいつを応用した兵器なんだ。
リーダーのアヤは念動者だし、その力を使ってパーソナルトルーパーに乗ってる」
洸「へえ…」
リュウセイ「それに、R−1とR−3、R−GUNには念動力を感知・増幅するT−LINKシステムが装備されてる」
浩平「T−LINKシステム…」
リュウセイ「ヒュッケバインMK−Uにも付けられてると思うんだけどな…イングラム教官もそう言っていたし」
浩平「何だって…じゃあ、俺にもその念動力が有るのかよ?」
リュウセイ「多分な。T−LINKシステム付きの機体は念動力の素質が無いと動かせないし…」
浩平(まえにカーク=ハミル博士が言っていた…俺のニュータイプに近い能力とは念動力の事だったのか…)
浩平「じゃあ、SRX計画は念動力者の育成も目的としているのか?」
リュウセイ「さあな。でも、それが目的だったら、わざわざパーソナルトルーパーなんて造らなくても良さそうだけどな」
洸「貴方も念動者なんですか?」
浩平(リュウにそんな力が有る様には見えなかったが…)
長く付き合っているが、リュウセイがそんな力を発動させたのを見た事はない、格闘ゲームや趣味に走る時は別人のようになったりはしたが。
リュウセイ「らしいんだけど、どうも俺そっちの才能が無いみたいでさ。
だから、スプーン曲げとか予知はできないよ」
浩平(リュウと俺を使って何をするつもりなんだ…イングラム)
ネルガル平塚支店
恭也「これがネルガルか…」
スサノオ「…五十年程前から有ったが、民間人には馴染み無い企業だった…一年前まではな。
元々火星探査の一企業だったのさ、ネルガルは」
恭也「それがどうして重工として活躍しているんだ?」
スサノオ「火星にオーバーテクノロジーがあったのさ。
ネルガルがそれをいち早く発見し、自分達のものにしたのさ、軍に黙ってな」
それを聞いて恭也は意識を戦闘状態に持っていく。
恭也「馬鹿な、そんな事ができる訳が無い」
スサノオ「できたんだよ、それが。
一年戦争のダメージ、異星人の戦艦、それらが火星から目をそらす事になったんだ」
恭也「確か火星は二年前、メガノイドの反乱が…そのオーバーテクノロジーはどうなったんだ?」
スサノオ「今だ火星さ。
…メガノイドの反乱は、異星人の手によって引き起こされたものと判明している」
恭也「何?」
スサノオ「木星の連中が異星人と手を組み、どこからか火星の情報を得て、まま同じ地球人だからどこか油断が有ったんだろ」
スサノオは可笑しいのか笑みを浮かべる。
スサノオ「だが、異星人の手下となった木星の連中はメガノイドによる虐殺の中、オーバーテクノロジーに関わった連中を拉致した。
くくく、連中も異星人を討つつもりが有るらしい。
オーバーテクノロジーの事は異星人に知らせてなかったようだからな」
恭也「…生き残りでも居たのか?」
今までの事を半分信じ、半分疑いながら。
スサノオ「ああ、いたのさ。
オーバーテクノロジー、ネルガルでは”遺跡”と呼んでいるものに関わった博士の息子がね。皮肉な話だろ?」
今まで黙っていたイネスが、スサノオに寄り掛かる。
恭也「皮肉でもなんでも、生きていた事は喜んでいい事だと思うが…」
スサノオ「…そいつからもたらされた情報で、ネルガルは連邦を見切り、同じ志を持つ、マオ社、テスラ=ライヒ研究所、そして「人類に逃げ場無し」と掲げたビアン=ゾルダークが創ったDC(ディバイン・クルセイダーズ)と協力している。
それだけでなく、その生き残りは”遺跡”の詳しいデータと異星人の技術を鮮明に覚えていたんだ、それを生かしてここ一年でネルガルは重工企業のトップに立った」
恭也「オーバーテクノロジーによって一躍躍り出たか。
なんでネルガル、いやその他の企業は軍を見切ったりしたんだ?」
スサノオ「軍があまりに腐っていたからさ。
こちらがどんなに言っても信じず、金に成る事しか頭に無かったのさ」
恭也「…………」
スサノオ「…シラカワ博士から君たちの事は聞いているが、君はどうしたいんだ? シラカワ博士を討つのか?」
恭也「……シュウ=シラカワは今何をやっているんですか?」
スサノオ「DCで対異星人用兵器を開発している」
恭也「…貴方は、シュウ=シラカワを討つ事に対してどう考えなのですか?」
スサノオ「復讐に関しては俺に言える事はない。
俺も復讐者だからな」
イネスは泣きそうな顔をしている。
恭也「…今は、彼を討つ事より地球を守る事を優先します」
スサノオ「解かった、あの機体のデータを取る。
いいな?」
恭也「はい」
イネス(…高町恭也がお兄ちゃんの力になってくれないかな)
イネスはEOTに近い技術で作られた機体を思い出し、願う。
スサノオ「うむ、なんて素晴らしい。
エネルギー配給に無駄が無い、高機動用に適しているボディ。
高機動に力を入れると装甲は薄くなるがこれはMSの装甲より頑丈にできている…開発者にあってみたいものだな」
スサノオの中の科学者の血が騒いでいる。
外部では、
ウリバタケ「くう〜なんて解体しがいのある機体なんだ!!」
イネス「ホント、中の構造知りたいわね…」
先ほどまで悲しみに満ちていた顔をしていたイネスだが、少し自分を取り戻したようだ。
恭也「…では、最大速にしますよ」
いま、二人は恭也の機体――ファイリーズの中に居る、データ取りのため海上でファイリーズのスピードを調査している。
スサノオ「解かった」
機体の制御システムを確認しながらスサノオは答える。
コオオオオオオオ
スサノオ「なるほど、最大速度は……か、詳しい調査をしたい、帰還したら戦闘データ取り、その後解体していいか?」
恭也「直せるんであれば」
スサノオ「それに関しては問題ない、万が一の時はシラカワ博士を呼ぶ」
恭也「!!」
ブゥン!
鈍い音と共にスサノオが開発したスサノオ専用機、エステバリス強襲フレームが起動する。
スサノオ「まずはこれだ!」
強襲フレームの左腕はワイヤードフィストを装備しいている。
小手調べのため、ワイヤードフィストを撃つ。
恭也「甘い」
向かってくるワイヤードフィストを、二つあるディスカッターで切り払う。
スサノオ「…ならこれはどうだ」
今度は両腕に装備されているハンドカノンを撃つ。
バババババババ!!
恭也「…………」
ファイリーズの最大速を知っている恭也は、向かってくるカノン砲をいともたやすく回避する。
スサノオ「チイ! やはりデータと実際に見るとでは大違いだ」
ゴオオオオオオ
苦笑いしながら、エステバリスをファイリーズに向かわせる。
スサノオ「近接戦闘ならどうだ!」
恭也「近接こそこの機体の得意とする事だ」
小太刀二刀御神流 奥義陸 薙旋
小太刀の間合いに入ったところで、高速度の四連撃を放った。
ドオオオオオン!
エステバリスが大地に転がる。
恭也「しまった、やりすぎた」
イネス「
お兄ちゃーーーーん!!」イネスの叫びはスサノオには届いていなかった。
落下しはじめた時から意識が無かったのである。
なにはともあれ、スサノオは北辰並の遣い手を掌中に押さえたのだった。
後書き
アキトサイトはしばらく訓練中心の話になります。
リュウセイと浩平は合流して敵組織と戦います。